「介護の世界に飛び込んでみて良かったことは、ご家族や利用者ご本人に、ここを選んで良かったと言ってもらえること」と話す松永さん。
食事や排泄など、利用者のつつがない日常生活をいかに快適に送ってもらうか。
スタッフ同士で知恵を出し合い、工夫を重ねたことでいただく「恵珠苑への入所をきっかけに回復のきざしがみられるようになった」などの言葉は、何にも代えがたい勲章だ。
「介護は一人だけでやるわけではありません。つらいこともうれしいこともスタッフみんなで共有することができるんです」と松永さん。
時には天寿をまっとうしていく人の看取りをすることも。
「とてもつらいことではあるけれど、それまでの達成感の方が大きいですね。
その方の充実した人生の最期を見届け、その様子をご家族に伝えるという仕事にも大きな意味があると思っています」。
公私ともに充実の毎日を送る松永さんが2人目の出産を決めたのも、1人目のときの経験があったから。
それは、産休・育休制度を気兼ねなく利用することができただけでなく、子どもが熱を出したりなど、急な退勤や早退を余儀なくされるときも、先輩たちや周りのスタッフが「大変なときはお互いさまだよ」とイヤな顔一つせず快くフォローにまわってくれたりしたことなどだ。
「育休でブランクが空く不安はありましたが、安心して職場復帰できたし、今の仕事でもあるケアマネージャーの資格を取るというきっかけにもなり、ステップアップできました」と松永さん。
今は毎日忙しく働きながらも、休日に子どもたちと公園に出かけるのがささやかな楽しみ。
これから母として経験する様々な出来事もきっと、相手をそっと見守るというケアマネージャーの仕事に、おおいに役立つことだろう。
夜、寝る前に布団の上でキャッチボールやおにごっこをして一緒に遊び、コミュニケーションをとるようにしています。安心してスッと寝てくれるし、この時間が一番好きですね
産休・育休制度のおかげで安心して二人目も産むことができました。子どもが熱を出したときなども、「お互いさまだから」と先輩ママたちに優しくフォローしてもらえるのがうれしいですね
夫が家事にも育児にも協力的なので、皿洗いや洗濯物など様々なことをやってもらっています。先に帰宅した方が子どもを風呂に入れるなど、その日によって担当が替わることもあります
一旦その場を離れます。お風呂やトイレなど1人になれる場所で深呼吸。子どもを一方的に叱るのではなく、ニコニコ笑顔で「おもちゃ片付けてね」とお願いするようにしています
産休・育休をとりやすい環境で子育てママも働きやすく
若手スタッフも多い恵珠苑では、結婚・出産・子育て世代となってからも、公私ともに充実した毎日が送れるよう、産休・育休制度はもちろんのこと、時間単位での有給休暇取得も可能。
働きやすい環境を維持することでスタッフが揃っており、その結果休みもとりやすいため、ブランクを経てもまた状況や希望に応じて職場復帰できるという良いスパイラルが出来上がっている。