「学生時代、アルバイトで接客業の楽しさを経験したことがこの仕事を選んだきっかけです。お客さんに名前を覚えていただいたのがうれしくて」。
人と話すことが好きで、運転も好き。
そしてもちろん、クルマが好きだからと、この仕事を選びはしたが、最初から専門知識があるわけでもなく、当然わからないことだらけ。
壁に直面するたび、先輩や上司に聞きに走る日々が続いたとか。
そんなある日、一人のお客さんが、大村市で開かれたイベントに遠く足を運び、松竹さんを指名してクルマを購入してくれた。
「名前を覚えてもらえたうれしさと、先輩からの引き継ぎではなく初めての新規購入者ということもあって、今でも大切なお客様との思い出です」と松竹さん。
一緒に働く職場の同僚や同期は互いにライバルでもあるが、同時にかけがえのない仲間。
その日起こった出来事を共有したり、互いに支え合える温かな雰囲気に助けられて、乗り越えられることも多い。
今度の春からは全車種取り扱いになり、勉強が必要なクルマの数は約2倍以上に。
デザインや燃費のことだけでなく、クルマのつくりなどについて顧客から質問されることも多いため、より専門的な知識が求められる。
さらに、クルマだけでなく保険や携帯電話の販売など業務は多岐にわたり、覚えることは山積みだ。
入社から3年がたち、ほぼマンツーマンで指導してくれた教育者からも離れる日が近づいている今、「まずはクルマのことをもっともっと覚えるのが目標」と松竹さん。
食べることが大好きなので、休みの日のカフェ巡りが趣味。
好きなドライブを兼ねて、遠く島原のカフェにまで足を延ばすことも。
食生活や生活パターンなど、1日のリズムが崩れがちになる一人暮らしだが、夕ご飯はできるだけ手作りすることをマイルールに、公私ともに充実の日々を楽しんでいる。
お客さんに顔を覚えてもらえることですね。年配の方からは孫のように可愛がってもらえますし、わからないことを自分に訊ねてもらえると、頼られているんだなあってうれしいです。
特に苦労することはない環境でありがたいです。残業があまりなく、比較的休みも取りやすいので、友だちと泊まりがけで出かけることもあります。
最近、先輩が産休・育休を取得した例もあり、いずれはと思っています。今の営業の仕事はとても楽しいので、会社の制度をきっちり活用することで長く仕事を続けたいです。
次にどう活かすかが大事なので、わからないことは先輩に聞きに行きます。何でも話せる同期は大切な存在。お互いに悩みを話すことで「まだがんばれる」と励みになっています。
新人を温かく見守り育てる、教育システムと和やかな人間関係
営業経験のない人にとって、高い買い物であるクルマを販売することは至難の業に感じるのでは。トヨタカローラ長崎では、入社3年まで経験豊富な先輩がマンツーマンで指導する教育者制度を導入。社会人の基本から、よりよい顧客との関係性を築けるようになるまで丁寧に教えてくれる。時には厳しい時もあるかもしれないが、必ず良かったと思える日が来るはずだ。